「リベラルとは何か」の感想

- 書名:リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで
- 著者:田中 拓道
- 出版社:中公新書
- 出版年:2020年
なんとなく図書館で新書を借りてみよう、で読んだ本です。 自分自身はあまり政治思想とかはよくわかっていないのでリベラルって自由って意味だけどなんだろうなーくらいの状態で読み始めました。そんな状態でもなんとなくリベラルって聞いたら雰囲気がつかめるくらいの感じにはなる本です。そういう意味でよかった。
大まかな流れとして副題の通り17世紀の自由主義から現代のリベラルまでを時代順におっていってくれるのでリベラルが時代によってなんで違う感じになっているのか、といったことがわかりやすい。またわかりやすく主張を整理する軸として文化的な面と経済的な面の2軸で分類されている。初学者にはそれがよかった。
よくわからない分野あるあるとして用語がわからない問題があるが新書で詳しくない人が読むことも想定して新しく出る用語にはほとんど出てくるときに一緒に説明もついている。そのためよくわからなくて読み止まることも少ないかなと思う。
全般的な感想としては新書の220ページくらいでうまく内容がまとまっていてなおかつリベラル、政治思想に詳しくない人にもわかりやすくて結構いい本だった。思想の説明はその説明する概念を同じくらい難しい概念で説明していたりすることが多く往々にしてわかりにくくなりがちなのでそれを踏まえるとかなりいい。
これはこの本の問題ではないが「新」自由主義、とか保守派とかっていう言葉がわかりづらすぎる。保守派に関してはいつの時代の何を保守していきたいのかもうよくわからなくなりがちだから普通にどうしたい思想なのかで呼んでほしい。保守系なのに憲法は変えたいとか言われても混乱するだけやろ。